安房リピーターでコーヒー通ならマスト、老舗喫茶店はもう行った?/

珈琲館サルビア (館山市)

公開日: 2018年10月18日

館山駅東口から南方向、線路沿いの道を歩いていくと踏切の近くにその喫茶店はあります。安房のコーヒー文化を支えてきた、珈琲館サルビア。豆は自家焙煎で、安房地域の多くのカフェやレストラン、ホテルラウンジや居酒屋でも珈琲館サルビアのコーヒーを楽しむことができます。なんと地元スーパーマーケットには“サルビアの豆”とともに、“サルビアの豆を挽く専用のマシン”まで置いてあるというほどに、市民に浸透しています。その老舗喫茶店は店内がダークブラウン配色で、奥にカウンターもあり、“The 喫茶店”という雰囲気。落ち着いた大人の時間をぜいたくに味わえるカフェは、おひとりさま時間にもぴったりですよ。 


上質なおとな時間、おひとりさま時間

扉を開くと、“静かな声で”の張り紙が。それは上質な雰囲気の中、お客さんひとりひとりがゆったりとくつろいでほしいとの思いから。照明もほどよい暗さで落ち着いた店内は、おとな時間を楽しむ方が多い印象です。

店内には、棚一杯に飾られているカップ類や、猫グッズ。そして、たくさんの書籍たちが所狭しとならんでいます。ギャラリーも豊富で、目にも楽しく掘り出し物にも会えそうな予感。


扉を開けてすぐの席から。棚の仕切りの向こう側にもテーブル席が。その奥はカウンター席。

店内を中央の棚で仕切ってあるので、パーソナルスペースを作りやすく、落ち着いて仲間とのお茶タイムを楽しめる空気感があります。嬉しいことにWi-Fi環境も整っているので、ゆとりのある時間帯を狙って、コーヒー片手に仕事という使い方も。打ち合わせに使っている方もいるようです。


田舎カフェの魅力は、“ムダな贅沢空間”!?

喫茶店は二階建てになっており、一階は多くのお客さんが、思い思いの時間を過ごしています。売り物でもあるカップ類がギャラリーのように続く階段を上がると、個室がある二階へ。二階へ上がったとたん一階とはまた違う景色が広がります。


お茶をしに来たはずが、掘り出し物探しはよくある光景。私もそのひとり。(購入可)

個室は、商談などのかしこまった席やお茶会でも使われるそう。オリジナリティあふれるステンドグラスランプがずらりと並び建築物とマッチして、光が差し込む窓辺を見ているだけで美しい。個室利用がないときなら、一声かければ気軽に入ることができるので、個人的にはぜひ立ち寄ってほしい場所です。ステンドグラスランプも購入可能ですよ。


社長の興味をひいた個性的なステンドグラスランプが置いてある、二階の予約専用個室。社長の鈴木将仁さんにお話をうかがうと、「田舎カフェの魅力のひとつといえば、ぜいたくに場所を使えるということ。一見ムダな空間に思えるけれど、カップ類やステンドグラス、猫グッズ(非売品)などでディスプレイすることもできる」。

本棚にもぎっしりと興味深い本が並んでいますが、これもまだほんの一部とのこと。ギャラリーのような店内を、あえて“ムダな贅沢空間”と表現する鈴木さん。ムダ=心のゆとりやワクワクにつながるのかも!?と、新たな価値観をいただいた気持ちになりました。


自分が楽しい、心地いい、おいしいと感じたものだけ集めて

鈴木さんは今もカウンターでコーヒーを淹れ続けるマスターの息子さん。どのような思いで家業を継いだのか話をうかがうと、ずばり“自然な流れ”とのこと。「コーヒーの道に進むとか進まないとか悩んだわけではない」そう。ただご自身の信念として、「自分がコーヒーを飲んだり食事をしたりして、おいしいと思った味を提供したい」。


ホワイトソースから手作りの人気メニュー「えびグラタン」。

「コーヒーは“焼き立て”の豆を味わってほしい」と、オリジナルの焙煎機で自家焙煎をした豆は、一粒ずつハンドピッキングをしています。人気メニューのえびグラタンのホワイトソースは、バターと小麦粉をじっくりと炒めたホワイトルーから手作り。寒天も館山産の天草を干す作業から、ケーキやウインナーコーヒーのクリームは植物性ではなく動物性の生クリームのみなど、ほかのメニューもひとつずつ手が込んでいます。


社長自ら一粒ずつ豆を選別する、気の遠くなりそうな作業。

しかし、一貫してこだわっているのは、手作りや館山産であることよりも、「味の追求」。「ただただ、おいしさを追求したらここにたどり着いた」ということなのだそう。


巣箱に鳥が入りやすい、そんな空間と距離感を大切に

珈琲館サルビアのさらなるこだわりは、自身が心地いいと感じる場所づくり。「巣箱に鳥が入りやすいように、巣箱を作るのと同じこと、店内の居心地がよければまたお客さまが来てくださる」。その空間づくりやお客さまとの距離感をとても大切にしているそうです。



50年近くお店が続いているのは、その信念をお客さまが受け入れているのだということ。実はこちら、私が幼いころから憧れていた喫茶店です。昭和モダンな雰囲気の外観から、大人の香りを感じていました。何度扉を開けても、今もなお憧れの喫茶店。今日も変わらぬ空気が流れています。



【店舗情報】
店舗名:珈琲館サルビア
営業時間:10:30~19:00(L.O 19:00)
定休日:水
所在地:千葉県館山市北条2576
駐車場:10台
Web:http://www.salvia-coffee.com/
Fecebook:https://www.facebook.com/SalviaCoffee/
TEL:0470-23-2341

関連記事

ページトップへ