「全国ランニング大会100撰」にも選ばれる実力派! 館山若潮マラソン6つの「おもてなし」

公開日: 2018年03月19日

今年で38回を数える「館山若潮マラソン」(以下、若潮マラソン)。安房地域で30年以上も続くこのマラソン大会は地域内はもちろん、県外参加者からも支持され、近年では1万人規模の参加者を集める人気のイベントです。


日本最大のランニングポータルサイト「RUNNET」でも毎年高評価を得ていて、「全国ランニング大会100撰」(※)にもたびたび選ばれる実力派の若潮マラソン。参加ランナーのレビューでも「また走りたい!」の声を多く集めています。


若潮マラソンが県外参加ランナーにこんなにも支持を受けるヒミツは、地域のチカラを活かした「おもてなし」。実際に観戦するとその「おもてなし」のすごさがさらに伝わってきました。第38回大会観戦レポートを交えながら、ランナーから愛される若潮マラソンの「おもてなし」に迫ってみたいとおもいます。

※毎年「RUNNET」が発表。各大会参加ランナーからの投票で選ばれる。

 

 

おもてなし1 日帰り参加もスムーズな会場アクセス


大会時の館山までのアクセスは、東京駅や新宿駅など東京方面からの直行高速バス、JRの臨時特急が運行されています。2時間ほどで到着するので、都内からでも当日朝の出発の日帰り参加も可能です。バスや電車であれば、帰りの運転の負担もなく寝て帰ることも可能ということで、利用する参加ランナーが多くみられました。もちろん車での参加者も多く、当日駐車場にも県外ナンバーの車がズラリ。臨時駐車場は多く確保してあるので、安心です。

 

館山駅や臨時駐車場と会場はシャトルバスでつながれ、開始や終了時間に合わせてかなり頻繁に運行されています。遠方からの日帰り参加者もスムーズに参加できる工夫がみられました。

 

おもてなし2 館山の自然を堪能できるコース設定



若潮マラソンのメインコースは鏡ヶ浦と呼ばれる穏やかで美しい海岸沿いと菜の花の咲くフラワーロード。なんといってもロケーションが最高! という参加者の声も多く聞かれます。


お天気よければ富士山が望め、早春の南房総を感じさせる菜の花の黄色がコースに彩りを添えます。山間部のアップダウンはハードですが、街中や河川敷などの平坦なだけのコースに比べ飽きずに走れると高評価。山道を抜け、目の前に輝く海が広がるポイントは、南房総ならではのロケーションです!若潮マラソンでは、一足早い春の息吹と、都市部での大会ではなかなか感じられない開放感が味わえるはず。

 


おもてなし3 当日を更に楽しめる! 事前受付と前夜祭

常連のランナーは、前泊を利用する人が多いようです。そのお目当ては、前日受付と前夜祭。前日受付をすれば、ゼッケンや配布物、タイム計測のためにシューズへ取り付けるチップを手に入れることができ、当日は集合時間までに自分のペースで会場へ向かうことが可能。当日受付が混雑していても安心です。時間に余裕を持っておきたい当日のストレス軽減に一役かっています。

 

参加費無料の前夜祭も人気で、若潮マラソン攻略法などの話が聞けるマラソントークショーや地元団体による太鼓演奏、豪華賞品の当たる抽選会などがあり、前日から気分が盛り上がると好評!前夜祭の前には、抽選参加制で有料のマラソンクリニックも開催されていて、こちらも希望者が多い人気のイベントです。

 

おもてなし4 しっかりとした会場設備と運営でストレス軽減


当日、私が会場に到着したのはフルマラソン開始の1時間前。参加ランナーの皆さんはすでの多くが到着されていて、着替えやストレッチなど思い思いに過ごしていました。仮装のランナーもいて、準備をすすめていました。


そんなリラックスムードを演出するのは、会場のスムーズな運営とさっそくの「おもてなし」! 受付では今年からQRコードが導入されスマホでも受付OKとなり、ランナーの負担を減らしています。 受付からの動線はしっかり確保されながらも、かなり広い芝生広場がランナーの準備スペースで、レジャーシートや簡易テントなどを使って場所を確保し、くつろぐランナーたち。


更衣室は男女に分かれいて、こちらも十分な広さでトイレも多めに用意されていました。荷物預かり所は有料(300円)ですが、受付スタッフの数も多く、テキパキと対応していて使い勝手がよさそうでした。


 受付でもらえる計測用チップを使ったタイム計測は、今大会から10キロごとに計測できるように進化。

「RUNNET」のサービス「ランナーズアップデート」と「応援navi」を導入し、アプリ登録でランナーの現在地や速報タイムがネットで閲覧できるようになったそう。 仲間で走るランナーにも応援する人にも嬉しいサービスです。

 

こういったちょっとしたことの積み重ねが、ストレスを減らし、スタート前のランナーをリラックスさせているのだと実感。会場では音楽がかかっていたのですが、事前に参加者にリクエストを募り、そのリクエスト曲をかけてランナーの気分を盛り上げているそうです。また、飲食スペースでは、地元のお土産物や軽食が販売され、気軽に購入できるとあって朝から賑わっていました。


 もちろん、朝からふるまいも用意されていました。おばあちゃんたちが用意してくれていたのは、お餅入りの甘~いお汁粉と焼き芋。肌寒い中、ランナーの皆さんはおいしそうに頬張って、元気をチャージ! ドラム缶でも火が焚かれていて、暖をとりながらふるまいを食べる笑顔のランナーさんがたくさん見受けられました。

 

そしていよいよ、フルマラソンスタート! 約7000人のランナーがスタートしていきます。南房総でこんなに多くの人が並ぶことはそうそうなく、かなりの迫力!!


スタート地点での応援はかなり多く、「がんばって!」「いってらっしゃい!」との大きな声に、私はランナーでもないのに感激してしまいました。ランナーたちの大きな原動力にもなったのではないかと思います。レース中には、医師ランナーや15分ごとのペースメーカー、AEDや救急セットをもってコース内を自転車で見回るスタッフもしっかりと配置されていました。

 

おもてなし5 公式エイド&私設エイドがアツい!


若潮マラソンフルマラソンコースの公式エイド(給水所)は全部で8ヶ所。 水やスポーツドリンクなどの水分補給はもちろん、バナナや飴などの定番補給食に加え、館山の老舗パン屋「館山中村屋」の特製クリームパンの提供が若潮マラソンの定番。「館山中村屋」には館山市のソウルフードと呼ばれる商品も多く、昔も今も愛される人気のパン屋さん。このクリームパンがおいしいと参加ランナーにかなりの人気。これが楽しみ!というランナーも多いようです。


 

水分や食べ物の補給ももちろん大切ですが、エイドではスタッフの声援がすばらしい! スタッフはボランティアがほとんどで、お父さんお母さん世代から小学生までがランナーに声をかけていました。


私が行ったエイドでは、小雨が降りだした寒い中で小学生たちが応援歌を歌ってランナーを励ましていて、自分の子どもと年が近いこともあり、とても胸が熱くなりました。後半のエイドだったので温かい麦茶の提供もあり、年配のボランティアスタッフも「水ありますよ」「パンもあるよ」「ラストがんばって」と気遣いにあふれる働きで、すばらしかったです。

 

それから、ランナーの間で好評なのが公式エイドとは違う、私設エイド! 一般の市民が設置しているエイドで、水やお茶、おまんじゅうや梅干し、おにぎりなどをランナーに無償提供していて、毎年出しているという私設エイドも多いそう。


こういった私設エイドは地域への浸透度が高い若潮マラソンだからこそ。私の知人も私設エイドのお手伝いに毎年参加していて、ランナーたちを励ましています。



もちろん、沿道の応援も負けてはいません。高齢者の応援者の姿が多くみられ、毎年同じ場所で応援しているというおばあさまも。応援する子どもたちもたくさんみかけました。楽器演奏での応援も若潮マラソンでは定番です。ゴール近くではチアダンスや仮装での太鼓演奏で応援している人もいました。坂がツライ山間部など他の場所でも多くの声援が送られ、それに助けられたランナーも多数いたようです。


今回は南房総には珍しくとても寒く、途中では小雨も降ったのですが、そんな悪天候の中でも一般市民がランナーに声援を送る姿は感動的でした。予想外の寒さにくじけそうになるランナーのゴールへの後押しになったことは、間違いないでしょう。



 

おもてなしその6 フィニッシュ後のケアも万全

完走後のケアもしっかりしています。ゴール後すぐにエイドが設置され、あたたかい麦茶が提供されます。しかも、砂糖入りと砂糖なしが選べる親切設定。今回は特に寒かったので好評だったようです。


足を休めたりシューズにつけた計測用のチップを外すための椅子がたくさん用意された、フィニッシャーのことを考えたフィニッシュゾーン。チップの取り外しもスタッフが手伝ってくれるので、最後の力を振り絞って完走したあとには嬉しい心遣い。


そして、少し休んだら完走証と参加賞をもらいます。今回の参加賞は大きなタオル。中学生などのボランティアスタッフが肩からかけてくれます。人にタオルをかけてもらう、という経験はあまりできないので、照れながらも嬉しそうな笑顔のランナーをたくさん見かけました!


完走証は名前や記録が印字され、額縁をモチーフにしたクリアファイルに入れられています。このクリアファイルも好評で、持ち歩きするときにしわにならず保管しやすいようです。


フィニッシュゾーンを出ると準備スペースに戻るまでにもエイドがあり、人気のクリームパンやバナナ、水などが受け取れます。ここでも、小学生たちのボランティアが大活躍。「おつかれさまでした!」「パンどうぞ」のかわいい声と甘いパンやバナナで、疲れが癒されたランナーも多かったことでしょう。


そして、多くのランナーが「嬉しい!」と声を揃える、手作り豚汁のふるまい。寒いコンディションだったこともあり、42.195キロを走り終えたランナーには本当においしく感じられたと思います。トッピングに南房総特産の菜の花が添えられていたのも粋なはからいでした。


 

また、配布物の中には温泉施設の割引券が入っていて、冷えて疲れた身体を温泉でゆっくりとほぐしたランナーも。これも地元ならではの嬉しい特典ですね。 館山駅でも電車で帰るランナー向けに甘酒が用意されていて、シャトルバスから降りた参加者たちにふるまわれていました。


 

 

(まとめ)

若潮マラソンの心温まる「おもてなし」の数々に、ランナーでない私もとても癒され感激の連続で、取材に行ってよかったと心から思いました。ランナーの評価通り、「来年も参加したい!」と思わせる「おもてなし」の心が館山若潮マラソンにはギュッと詰まっています。


今回の取材では、公設エイドや会場でのボランティアスタッフの熱量やしっかりとした対応、私設エイドや沿道での熱心な応援を間近で感じることができました。そんな中で私が感じたのは若潮マラソンの「おもてなし」を担うのは、地域住民への浸透度の高さだということ。若潮マラソンはランナーだけでなく地域住民にも愛され、毎年楽しみな一大スポーツイベントとして定着しています。それが1万人ものランナーを集める若潮マラソンの「おもてなし」の心に繋がる最大のポイントだと思いました。


 

 

フルマラソン参加を計画している皆さん、ぜひ館山若潮マラソンも候補に入れてみて下さい。きっと記憶に残るフルマラソンになって、気づくと次の年もエントリーしているかもしれませんよ!



【参考】

館山若潮マラソン公式サイト:https://www.tateyama-wakasio.jp/

RUNNET/大会レポ/レポート&評価・館山若潮マラソン:https://runnet.jp/report/race.do?raceId=167502

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