台風被害から立ち上がる安房へ! 営業再開店舗をピックアップ

公開日: 2019年10月08日

2019年、令和元年の9月8日。千葉県南部は台風により大きな被害を受けました。千葉県の最も南に位置する安房地域でも、各地で家屋破損・停電・断水などの被害があり、約1ヶ月がたった今でも、その傷跡は大きく残っています。そんな状況下で、いち早く営業を再開し、地元の被災者に元気を届け、各地から集まるボランティアへ感謝の気持ちを伝え、安房の復興を後押しするべく、がんばっているお店がたくさんあります。


営業を再開したAWANO掲載のお店からピックアップして、現状やお店からのメッセージをご紹介します。


雑貨&ダイニングカフェ レリーサ(南房総市富浦地区)

内房と呼ばれる東京湾に面した地域は、今回の台風で特に大きな被害を受けました。富浦地区を代表する「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」も屋根部分が飛ばされるなど、大きく破損しています。


そんな富浦地区で、いち早く営業を開始したのが「雑貨&ダイニングカフェ レリーサ」です。枇杷倶楽部にも近く、店舗自体も塀が飛ばされるなど被害を受けながらも、台風の約10日後に再開しました。


「雑貨&ダイニングカフェ レリーサ」の記事より

「飲食店の少ない地域でもあるので、お店の食事で地元の人やボランティアの人が少しでも元気になってくれたら」という想いで再開し、ゆっくり食事のできない人へ向けたテイクアウトランチもはじめたオーナーの高尾さん。


「SNSなどのコメントでもたくさんの人に心配していただき、本当にありがたかったです。『大変な時期だから出かけるのは控えよう』と安房地域へ来ることを遠慮している方もいらっしゃったのですが、ぜひ遊びに来ていただきたいな、と思っています」。ランチのテイクアウトは引き続き継続するそうなので、レリーサのほっこりとした優しいランチを、テイクアウトでもおしゃれな店内でも、楽しみましょう!

「雑貨&ダイニングカフェ レリーサ」の記事はこちら


富崎ベーカリー(館山市)

館山市の中でも特に被害が大きく、9割の家屋が一部破損とも言われている布良地区の隣、相浜地区にある「富崎ベーカリー」も営業を再開しています。


店舗に隣接する自宅は屋根が飛び、現在もブルーシートをかけた状態ながら、9月23日から営業を開始しました。


「パン屋が近隣にないので『パンが食べたい!』と言ってくれる人もいたのですが、それどころではない人も多く、正直なところ営業を再開するか迷いました。でも、『日常を再開する人が増えればみんな元気になっていくよ』と言われたこともあって、停電も解消したので再開しました。お見舞いがてらお店に来てくれる常連さんも多くて、ありがたいです」。


「富崎ベーカリー」の記事より

未だ台風の爪痕が大きく残る小さな漁村に、また自家製酵母パンの優しい香りが戻って来ていますよ。

「富崎ベーカリー」の記事はこちら


TRAYCLE Market & Coffee (館山市)

館山市街は場所によって被害状況が異なりますが、大正時代初期に建設された建物をリノベーションした「TRAYCLE Market & Coffee(トレイクルマーケット&コーヒー)」が心配だった、という人は多くいました。実際店舗は、奇跡的に無傷で、台風のわずか3日後に再開したのです。再開した日は残っていた食材などを使った無償の炊き出し営業。翌日からも飲料水など届いた支援物資を店頭で提供するなど、不安を抱えている地元の人へ向けた活動も展開していました。


「トレイクルマーケット&コーヒー」の記事より

「建物が無傷で営業も早めに再開でき、SNSなどでの皆さんからのあたたかい声やご支援もあって、本当にありがたかったです。そろいにくかった食材も現在は入ってきているので、ほぼ通常通りの営業ができています。お店も少しずつ普段の活気を取り戻しています。ぜひ、くつろぎに来てもらいたいです」と、オーナーの知識さんは話してくれました。


安房地域では未曽有の災害となった令和元年台風15号。その台風を生き残ったレトロモダンの建物で、のんびりした休日を過ごしてみるのもいいかもしれません。

「TRAYCLE Market & Coffee(トレイクルマーケット&コーヒー)」の記事はこちら


オドーリ・キッチン (南房総市白浜地区)

海を臨む丘の上に建つ白浜地区のオドーリキッチンも、営業を再開しています。店内とテラスをつなぐ大きなガラス戸の破損がありましたが、9月20日に営業再開となりました。当初は食材の都合でメニューも減っていたそうですが、現在はほぼ通常メニューを提供しているそうです。


「オドーリ・キッチン」の記事より

「白浜が大変だと知って、心配して来てくれた方もいて、ありがたい限りです。ほぼ通常通りの営業をしていますので、ぜひこちらへ遊びに来てほしいです。オドーリのほかにも、いろいろなお店を楽しんでほしいです」。


海風が気持ちいい秋の季節。足を運んでほしいお店のひとつです。

「オドーリ・キッチン」の記事はこちら


道の駅 保田小学校 (鋸南町)

鋸南町は東京湾に面し、今回の台風で最も大きな被害のあった町のひとつです。2018年、2019年と2年連続トリップアドバイザー道の駅ランキングで8位を獲得し、鋸南町のシンボルとも言える道の駅 保田小学校も大きな被害を受けました。


特徴でもあった体育館をリノベーションした直売所「きょなん楽市」の建物のガラスの壁が崩壊。修理のめどは未だ立っていないそうです。幸い、校舎側には被害がほぼなく、現在は1階のギャラリースペースで直売所を再開しています。量は以前に比べ少ないそうですが、保田小オリジナル商品や地元農産物が並んでいます。飲食店などのテナントは、ランチタイムを中心に再開。宿泊施設「学びの宿」も通常通り営業を再開し、空きがあれば予約可能だそう。 


「道の駅 保田小学校」の記事より

「メディアの報道などで鋸南の現状を知っていただき、少しずつ客足が戻ってきましたが、まだまだです。Facebookページで情報を更新しているので、ぜひチェックして、遊びに来てほしいです」。


安房地域のゲートウェイとして、保田小学校は元気に開校しています!

「道の駅 保田小学校」の記事はこちら


館山パイオニアファーム&T・P・F (館山市)

今回の台風で、安房地域の農家は大きな打撃を受けています。特に、ビニールハウスは被害が大きく、ビニールは吹き飛び、骨組みがグニャリと曲がってしまったビニールハウスを多く見かけます。


ビニールハウスでいちじくを栽培し、収穫体験やいちじくを使ったスイーツを提供する「館山パイオニアファーム」も、もちろん被害を受けました。ただ、大きく破損したハウスは少なく、自分たちやボランティアでビニールを貼り直しするなど修理を行い、9月20日に営業を再開。収穫体験も予約受付を再開し、スイーツショップ「T・P・F」でもおいしいいちじくを食べることができます。


「館山パイオニアファーム&T・P・F」の記事より

「なんとか開園することができました。いちじくの旬は今です。館山のいちじくを楽しみに足を運んでもらえたらうれしいです」。


大打撃を受けた、安房地域のフルーツなどの農産物。館山パイオニアファームをはじめ、多くの農家が頑張っています。収穫体験をしたり、農産物を買って食べたりして、安房の農家を応援してください!

「館山パイオニアファーム&T・P・F」の記事はこちら


来てくれることが私たちの力になる

令和元年台風15号災害、と名付けられた今回の台風は、これまで災害の少なかった安房地域に大きな爪痕を残しました。しかし、地域の人が助け合って新しい関係性が生まれ、今まで以上に地域のきずなが深まったと感じる人も少なくありません。そして、近隣・遠方から安房地域のために駆けつけてくれた驚くほど多くのボランティアの協力は感謝してもしきれず、安房地域にとって忘れられない出来事となっています。


もちろん、不安はたくさん残っています。しかし、それ以上に「がんばろう!」と立ち上がる人も多くいます。ぜひ、安房の復興を応援しに、足を運んでください。お店を訪れて、お店自慢のおいしいものを食べて、安房を楽しんで元気をチャージしてください。


それが、私たち安房地域のチカラになります。

ページトップへ