猫とヤギと古民家と。ほっこり空間とおいしいランチ/

古民家カフェ夜麦(よもぎ) (鴨川市)

公開日: 2019年06月24日

鋸南保田(きょなんほた)インターチェンジを降りて、県道34号線を鴨川方面へ。駐車場からほんの少し坂道を歩いて、青い屋根の古民家を目指します。たどり着いたその場所は、思わず「ただいま」と言ってしまいそうになる、懐かしい雰囲気がただよっています。


この懐かしさはどこから来るのでしょうか? 外に置かれている背負いかご、レンガで作られた大きなかまど、すぐに取り出せるように置かれている薪。店内になじんでいる黒電話や神棚など。これらはすべて飾りではなく、きちんと使われている“生活の一部”だからなのかもしれません。


築200年の古民家。屋号は「夜麦」

田舎では、家ごとに屋号と呼ばれる称号がつけられていて、地域の人たちは屋号で呼び合うことが多々あります。古民家カフェ夜麦は、もともとついていた屋号をカフェの名前にしているのです。


カフェの店長は「お試しで来てみれば?」の誘いに乗った碇石(いかりいし)さん。友人と夜麦を訪れたとき「田舎暮らしがしたい」とオーナーの杉山さんに話したら、カフェスタッフとして声をかけられたのだといいます。お試しで来て早5年。今では彼女なしではカフェが成り立たないほど活躍し、地域の人たちに受け入れられています。


携帯でホームページを見ながら談笑する店長の碇石さん(左)とオーナーの杉山さん(右)

陶芸教室を行う笹屋窯を経営し、Cafe SASAYA(カフェササヤ)のオーナーでもある杉山さん。利用されていない地域資源を活用できないかと思い、5年ほどかけて夜麦を改修したそうです。「無理せず、ありのままに、ふつうに生活している感じ」がコンセプトだという杉山さんの話を聞いて「ただいま」と言いたくなる理由がわかりました。


モチモチ太麺と自家製ベーコンのナポリタンランチ

メニューの「自家製ベーコンのナポリタン」は碇石さんが前任の店長から受け継いだもの。モチモチとした食感の太麺に絡むトマト味が、あとを引きます。自家製ベーコンは、塩コショウをして2~3日熟成させ、紅茶の茶葉を燻製チップとして使用しているそうです。トマト味の中で一瞬「おや?」と思ったのですが、そのひみつはベーコンにあったみたい。淡く残る紅茶の香りと肉のやわらかさは、手間をかけて作りだされたあとを引く味につながっていたのです。



パスタの器は明治時代のもの。スプーン・フォーク置きと、スープカップはオーナー杉山さんの作品です。カフェで使っている杉山さんの作品はたくさんありますが、店内でも展示・販売されていて、気軽に見て、触れることができます。


杉山さんの生徒さんだった工房の作品も展示されていました


パン屋夜麦。元牛舎を改修したパン工房から生まれるパンたち

分厚い立派な天板の作業台が置かれたパン工房は、元牛舎を改修したもの。「パン小屋を造りたい」と言って張り切って造ったのは杉山さん。完成したまま使われないパン小屋がもったいないからと、パンを焼き始めたのは碇石さん。


国産小麦、天然酵母の「白神こだま酵母」を使用。米、味噌、醤油を自給している夜麦の味噌を使い、碇石さんお気に入りの味噌パンを再現。試行錯誤して完成させた味噌パンは、人気商品の一つとなりました。



5~6種類のパン以外に、スコーンなどの焼き菓子も店内に並びます。もちろん、パンのみの購入も可能です。


リピーターの目的は猫のニューくんとヤギのギーちゃん!?

会うと逃げるけど、いつも夜麦の屋根の上から碇石さんを呼んでいたという猫。新入りとして迎えられ、ニューと名づけられました。気まぐれだけど、気が向いたときはお客さんのお迎えやお見送りをすることも。碇石さん曰く「私に対する態度と、お客さんに対する態度が明らかに違うんです」。そんな接客上手なニューくんに会いにくるリピーターもいるそうです。



ヤギのギーちゃんは、ふだん裏山にいます。「ヤギを見たい」と言って裏山にいるギーちゃんを見に来る人も。


ついつい長居してしまう夜麦の空間に、ニューくんとギーちゃんも一役買っているようです。一役買っていると言えば、占い師メイさんによる占いも毎月最終日曜日(変動あり)に行われていて、カフェのお客さんが占いの日に再訪することもあるそうです。


「古い日本の生活が残っている夜麦の環境が好き」と話す碇石さん。その環境が魅力となって、ついつい長居してしまうカフェ夜麦。おいしい手料理やスイーツと、カフェ空間。そしてこの環境をぜひ、味わってみてください。もしかしたら、気まぐれなニューくんがお出迎えしてくれるかも?



【店舗情報】

店舗名:古民家カフェ夜麦(よもぎ)

営業時間:11:00~17:00

定休日:火・水・木曜日

所在地:千葉県鴨川市金束1137

駐車場:8台

Fecebook:https://www.facebook.com/cafeyomogi/

TEL:050-1550-6348

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