岬のドラマティックな湾景とコーヒーで、ココロを充電/

音楽と珈琲の店 岬 (鋸南町)

公開日: 2019年01月10日

「パワーチャージしたいー!」と思うことはありませんか? 大人の世界は、楽しいことばかりじゃないし、いろいろな悩みだってある。そんなときは、いつもと違う場所に行って、ぼっち時間を堪能してみては。


ただただ眼下に広がる海や、その先に広がる湾景をボーっと見つめるのもアリ。温かいコーヒーカップに触れて、ぬくもりに癒されるのもアリ。海から吹く潮の香りと、ステレオの音楽がゆるやかに流れている“音楽とコーヒーの店 岬”。ひっそりと岬の先で、今日もあなたを待っています。


映画の舞台にも。知る人ぞ知る夕日が輝く喫茶店



木更津・君津方面から館山方面に国道127号線を南下すると、鋸山(のこぎりやま)のふもとにトンネルが点在しています。そのトンネルとトンネルの間に小さな看板が。ここが喫茶店の入り口です。


著名人が足しげく通うことで知られる「音楽と珈琲の店 岬」は、吉永小百合さん主演の映画『ふしぎな岬の物語』の舞台になっています。店内には撮影時の写真がずらっと飾られているので、映画ファンや“サユリスト”はもちろん、そうでなくてもきっと楽しめるはずです。


ペット連れもOKなテラス席

外観は素朴で気取らない感じが、空や海と妙になじんでいます。眼下には時間とともに刻々と変わる色鮮やかなパノラマが広がっています。海風をダイレクトに感じながら味わうコーヒーは、何物にも代えがたい癒しの時間になりそう。 


まるで崖の上の灯台、マイペースな心地よさ


きっと初めて足を運ぶとビックリするくらいの距離に崖があります。そしてその先にはひたすら海と波音。そして、東京湾ならではの行き交う船が視界を飽きさせません。 


2017年の台風でお店の目の前が土砂崩れに。店内からはより近くにさざ波が聴こえる 

インバウンドで話題沸騰の鋸山(のこぎりやま)のふもとにあり、対岸の三浦半島につながっているという地層の模様がいい味を出している「音楽と珈琲の店 岬」、個人的には地層ファンにもオススメ。突き出た場所にあり、店名の通り“岬”そのものです。


店内では、ママがその日の天気や気分や客層に合わせてセレクトするという音楽が、心地よい音量で流れています。もしも曲がチェンジされたら、それはあなたをイメージする曲が店内に流れているのかも…。


人生っていろいろあるよね、本当にいろいろあったから…

ママの玉木節子さんは、お店とともに荒波を乗り越えてきた方。実は火事で店舗が全焼という経験も。そして2017年の台風により、喫茶店前の崖が土砂崩れをし、人気だった屋外の座席スペースは現在も崩落したままです。そして今もなお荒々しい姿が残っています。 



苦境を乗り越え、それでもお店を続ける理由は、「うちのコーヒーを飲んで、景色を見て、元気になっていく人が何人もいらっしゃる。自分もお客さんに支えられているから」なのだとか。ママと話して、心の距離が縮まり元気を持ち帰る方、外の景色をずっとながめている方も多いそう。 



お話をうかがっていると、だんだん夕日が落ちてきました。するとママはスマホを持って外に飛び出し、写真をパシャパシャ。そう、きっとママもこの場所に癒されているに違いない。そして私も日差しを思いっきり浴びて、水面にキラキラと反射する陽光と海へ落ちていく夕日に目を奪われて…取材で訪れたことを忘れてしまう不思議な時間を過ごしたのでした。 


鋸山の湧き水で作る一杯を、夕日とともに

コーヒーが苦手でも飲める方が多いという岬のコーヒーは、鋸山の湧き水をひいてきて、その水を沸かして作っているそう。ちょうど日が西に傾いてきたころ、「もうすぐいちばんいい時間!」とママ。一杯ずつていねいにドリップしていく姿は、この時間を楽しんでいるようで、心なしか楽しそうにみえます。 



カウンター席のみの店内は、窓際の席が私のお気に入り。コーヒーのアロマが心地よく、ドラマティックに移り変わる湾景の刹那(せつな)なきらめきが広がります。店内は優しい空気とグラデーションに包まれて、窓越しには湾ならではの穏やかなさざ波が耳に優しく響いて…。富士山が見えたらラッキー! 冬は空気が澄んでいるので、見える機会も多いんだとか。  


店内でただただ湾景を見つめて、ぼーっとすごせるココロの充電時間ってありです。


【店舗情報】

店舗名:音楽と珈琲の店 岬

営業時間:10:00~夕暮れどき

定休日:無休

所在地:千葉県安房郡鋸南町元名1

駐車場:10台

Web:なし

TEL:0439-69-2109

備考:閉店は夕暮れどきのため、季節や日により変わります

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