美術館ガイド

料金: 500円

房総が世界に誇る漁民芸術「万祝」を今に伝える美術館

房総半島は暖流(黒潮)と寒流(親潮)がぶつかりあい豊かな漁場が育まれ、さらに経済や文化の中心地と近く昔から漁業で栄えてきました。かつて内房から外房九十九里まで網や船を経営する網元(漁業における経営者)は数知れず、地元だけでなく全国から出稼ぎで働きにきた人々で賑わっていたと伝えられています。

この江戸時代から昭和初期に至る漁業の栄華と文化の発展を象徴するのが「万祝(まいわい)」という半纏(はんてん)です。万祝とは、大漁の翌年の正月に、同じ網元に所属する漁師全員が今年の祈願をするために神社仏閣に参詣する時に着た晴れ着のこと。江戸の絵師によって豪華に描かれたダイナミックなデザインは芸術として国内外の評価も高く、また命がけの漁をともにする漁師の「粋」が込められた作品です。

千葉県最南端「野島崎灯台」のすぐ下にある白浜海洋美術館の創設者柳八十一と和子夫婦は、南房総を中心に全国の海岸線をまわって漁村の家庭で直談判をして漁民芸術を蒐集し、1965年千葉県初の美術館を開館しました。中でも万祝の作品は全200点以上におよび、定期的に作品を入れ替えて作品をご紹介している白浜海洋美術館は通称「万祝美術館」とも呼ばれています。柳夫妻の目利きによって選び抜かれた万祝コレクションをどうぞご覧ください。

それぞれの作品や万祝が生まれた背景についてガイドしながら漁民芸術とは何かご案内します。実際に本物の万祝をきて写真撮影することもできますよ!

ホストプロフィール

白浜海洋美術館 佐藤洋子さん

茨城県生まれ。東京で工芸デザインを学んでから茨城県笠間にて笠間焼き、栃木県益子で益子焼きを師事し、伊賀に移住して本格的に陶芸家としての活動をはじめました。1992年から夫であり陶芸家の冨山善夫とともにJICA「シニア海岸ボランティア」の第一号として南米パラグァイで3年間日本の陶芸技術を用いた現地での支援活動をおこない、チリ、ボリビア、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、アメリカを巡ります。帰国後1995年三木睦子さんの依頼で朝鮮半島の北と南の土を使った「南北交流の壺」を制作し、1999年には伊賀町町政40周年記念として「人権と平和」モニュメントデザインしました。千葉県南房総市白浜町との出会いは、夫が白浜海洋美術館の後継として移住することになったこと。私は茨城県の山国育ちだったので、安房の地の海の文化に衝撃を受けました。文化というのは大概は西から伝来されたものですが、安房の漁村は独自に漁民芸術を作り上げたところに独特の歴史があると思います。また白浜海洋美術館は、民芸品をこよなく愛した故柳八十一によってお金ではなく思いによって蒐集された数々の作品を展示する美術館。小さな美術館ですが、安房の地の豊かさが現れた作品ばかりです。ぜひ一度遊びにきてください。

記事作成: 東洋平
料金500円
料金詳細

入館料、ガイド料

キャンセルに関して

キャンセル料はありません

所在地 千葉県南房総市白浜町白浜628-1
集合場所

白浜海洋美術館

所要時間30分
最少催行人数2人
開催期間

休館日:火、水、木
(ご予約いただければ2名さまより開館します)

申込方法

メールまたは電話

支払い方法

現金

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